株価変動の原因と理由とは
株価(株の値段)はどうして上がったり、下がったりするのでしょうか?
株価変動の要因には以下のようなものが考えられます。
企業に要因がある場合
- 競合他社のものと似た機能を持つ製品であっても、その企業のブランド力、人気の有無などが株価に影響します。
- その会社の業績は投資家が常に目を光らせているポイントの一つ。企業の業績を見て成長性、将来性を予測するので当然株価にも影響します。
- 新しい技術の開発、新しい市場を生み出すような新商品の開発は株価へ反映されます。
- 企業(経営者)の経営戦略も投資家が注目するポイントです。
市場全体に要因がある場合
- 金利、為替の動きは株価に反映されます。低金利であればチャンスと捉える投資家が増えて、株式投資の人気が高まります。(その結果株価が上昇する)
- 国際情勢も株式市場に影響します。
- 政治家の言動が株価に反映されるケースも多いし、政治的に不安材料がある場合は市場を低迷させる大きな原因になります。
- 大地震などの自然災害も大きな要因になります。また、冷夏だと夏用製品が売れないことから株価へ影響することもあります。
株価も需要と供給のバランスで成立します!
売りたい人の株数が買いたい人の株数を下回れば、買いたい人全員に行き渡るだけの株数がない状態なので株価は上昇します。
逆に、売りたい人ばかりで買いたい人が少なければ株価は下がります。
これは、株価に限らずモノの値段が決まる原理と全く同じです。
ただ、株の場合は、今高いからもうスグ安くなる、または、今安いからもうスグ高くなる、などの投資家の捉え方によっても価格が変動することを忘れてはいけません。
先に挙げた株価変動の要因などが投資家の心理にどう影響するのかを見極めることも大切です。
株価は多くの要因が絡みあいながら変動します。
株価の変動をズバリ!言い当てることは誰にも難しいことです。
投資家は自分の投資スタンスをしっかりと確立することこそ重要になります。
株価の動きについてもう少しお話します。
★株価を動かす最大の要因のひとつが企業の業績です。
しかし、株価を動かす業績とは、過去、現在での実績ではなく、将来の予測を意味します。過去や現在がどうであれ、投資家はこれから先の業績に注目しています。
株価は一歩先を見越して動いているといえます。
企業の業績を見る場合、特に複数の企業の業績を比較検討するなら、1株あたりの利益の推移を算出するのがよいと考えられます。
企業の業績は原則として、年に2回(本決算と中間決算)公表されます。
それに加えて、最近では四半期決算を取り入れる企業も増えています。
短期投資なら、人気度、ブームをいち早く察知すればいい結果が得られる可能性が高くなります。業績がイマイチであってもなぜか人気がある企業(プロモーション戦略に成功しているなど)の株価は、不人気だけど業績がいい企業を上回ってしまう場合もあります。単純に数字だけではない、理屈では説明できない要因が働くこともあるのが株価の動きなのです。
★金融機関の金利も株価を動かす大きな要因のひとつです。
通常、株価と金利は反比例しています。
つまり、金利が上がると、株価は下がり、金利が下がると株価は上がる傾向にあります。
その理由は、金融機関の金利が高い時は、株式投資(リスクを伴う)よりも貯金や債権に人気が集まることが考えられます。
金利が低くなると、貯金するよりリスクを覚悟でリターンが圧倒的に高い株式投資へシフトする、というわけです。
その他にも公定歩合が引き下げられると、市場に出回る通貨が増え、株式市場でも買い注文が増えて株価が上昇します。
★為替相場の動向も株価を動かします。
電気機器の会社や自動車会社などの輸出が多い企業であれば、円安になれば同じ値段で売ったとしても、売上げ高が増えるので株価にもプラス要因になり得ます。
反対に外国から原材料などを輸入している企業にとっては円安になれば仕入れコストの上昇を招き、原価があがって儲けが減り、業績不振の原因となることも考えられます。
★株価は政治の動向も影響します。
税金が上がる、道路を作るなどの政治的な発表がされると、それに関わる企業の業績に直結し、株式市場への資金の流れが大きくなることがその理由です。
選挙によってどの政党が政権を握るかといったことも、経済や財政政策の違いから株式市場に大きな影響を与えます。
★国際情勢が株価の変動要因になります。
日本企業のグローバル化に伴い、株式市場の動向も国際化が始まっています。
東京証券取引所(東証)は、ニューヨーク、ロンドンに並んで世界3大市場と呼ばれています。
故に、世界的なマーケットと称される日本の株式市場は国際情勢に大きく影響を受けます。
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