出来高と時価総額で相場の勢いを知ろう!
出来高、時価総額とは
出来高とは!
出来高(売買高ともいう)とは、株の売買取引が成立した時、売り手から買い手に渡った株数のことです。
テレビのニュースなどで、出来高は○○株・・・という表現をよく耳にしますが、これはその日、市場全体で何株の売買が成立したかを意味しています。
出来高は、銘柄毎ではなく、株式市場全体でとらえることが重要になります。
なぜなら、出来高は株価に先行するといわれ、株価そのものよりも早く、相場の転換点を表す数字になり得るからです。
出来高が多い(売買取引された株数が多い)ということは、株を買いたいと思っている投資家が多いことを示している場合と、逆に、手持ちの株を売りまくっている(もういらないと思って売っている)場合の両方を表します。
相場の変調の兆しは出来高に表れます。
この出来高の二面性を常に頭に入れておく必要があります。
出来高は、相場が上昇気流に乗っているとき、株価が上がって出来高も増え、株価が下がっている時は出来高も減少する傾向があります。
この例外としては、大暴落が起こっている時があります。
底値で買おうとして大量の資金が相場に流れ込むので、出来高は急増します。
時価総額とは!
時価総額とは、株の総額をその時点での株価で評価する時、どのくらいの金額になるか?を表したものです。
各銘柄の時価総額であれば、現時点で株価でその銘柄の株の全てを買うためには、いくら必要か?を示します。
個別の銘柄の時価総額=株価×株式数で算出できます。
これは、現時点で株式市場が判断する企業の価格であると言い換えることができます。
従って、企業の経営者にとって時価総額は、大変気になる数字でしょう。
ただ単純に時価総額を増やすために、発行済み株式数を増やせば株価が下がって相殺されてしまい、意味がありません。
つまり、時価総額とは、かなり正確に企業の時価価値を表す指標ともいえるのです。
また、株式市場全体の時価総額であれば、株式市場の規模を示しているといえます。
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