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株式投資-指値注文か、成り行き注文か?


株の売買注文の方法には指し値注文と成り行き注文があります。


指し値注文とは、売買したい銘柄と株数、値段を指定する注文方法。

指し値注文で売買が成立するには、買い注文では株価が指し値を下回る、売り注文では指し値を上回る必要があります。

指し値注文のメリットは、投資家が決めた値段で売買できる点です。
反面、デメリットとして、値段が決まっているため、ほんの少しの値段の違いでも取引が成立せずに大きなチャンスを逃してしまう可能性があることが挙げられます。


成り行き注文とは、銘柄と株数だけを決めて値段を指定しない注文方法。
成り行き注文のメリットは、値段が指定されていないので、取引がすぐに成立すること。
デメリットとしては、予想以上に高く買ってしまったり、安く売ってしまったりする可能性があることです。

ちなみに、価格変動が激しいとされるジャスダック市場ではこの成り行き注文が禁止されています。


では、これらをどのように使い分ければよいのでしょうか?


成り行き注文、指し値注文それぞれのメリット、デメリットを踏まえて投資家の投資スタンス、投資スタイルに合わせて使い分けることが肝心です。

例えば、当日中にどうしても売買したい銘柄であれば成り行き注文、売買委託手数料や税金を考慮しながら売却益を確定させたいなど、あくまでも売買価格にこだわるなら指し値注文になるでしょう。


この2つの注文方法以外に、寄り付き注文、大引け注文、逆指し値注文という注文方法もあります。

寄り付き注文とは、立会い開始時(「寄り付き」という)の値段で売買する方法で、メリットとして立会い時間に注文が出せない時でも、前もって注文を出しておくことができること、デメリットは、この方法だと予想外の値段で売買が成立してしまう可能性があることが考えられます。

大引け注文とは、取引の終了時(大引けという)の値段で売買する方法です。
メリットはやはり、立会い時間でなくても注文を出しておけることです。
デメリットは、大引けで売買が成立しない(ザラバ引け)ことがある、また、売買価格が思わぬ値段になる可能性があることが挙げられます。

逆指し値注文とは、株価が上がって指定した価格以上になったら「買い」、株価が下がって指定した値段以下になったら「売り」とする注文方法です。
一定額以下になったら「売り」という注文を出しておけば売るタイミングを逃さずに利益を確定できる可能性があります。
ただし、株価変動に対しての細かい注文を出しておく必要があるので事前に確保したい利益等を詳細に計算しておく、などの手間はかかります。
株価をチェックする時間があまりない人が、下落時に確実に売却して少しであっても利益を確保するのに有効な注文方法です。


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